おでんと言えば、夏の海。
子供時代の記憶はそうなっております。
串に刺したおでんを、浜辺でおじさんが立ち売りしていました。
これがもう、本当に、死ぬほどおいしかったのです。
海ですから、味は海水とのマリアージュ。
よく通った海水浴場は遠浅で、なのにあちこち急に深くなっているのでやたらと溺れかけ、結果、塩水(きっと大腸菌入りの…)を飲みまくる羽目に陥る小学生にとって、この強制塩水の後の甘~い味噌こんにゃくは、喉どころか体中を蘇らせてくれる至福のおやつでございました。
加えて、うちの親は「買い食い厳禁!」。
ーーとか言われたって、勿論みんなで、それぞれ個別に買い食って(?)おりましたが、ばれるとものすご~~く叱られるのです。
小学校だってすご~~くうるさかったし。
となれば、海への引率者がうちの親でも、そして先生でもなかったりする日がD-Day ! 決行日です!
このチャンスを逃すことなく、こっそりと、でも確実に遂行する「ミッション『買い食い』」こそが、子供の私を無類のこんにゃく好きへと育んでくれたのでした。
ひょっとして、こんにゃく以外のメニューもあったのかも知れませんが、記憶にあるのはこんにゃくのみ。お小遣いも乏しかったし。
ともあれ、この「海辺のおでん」は、ちゃんと「おでん」と呼ばれていました。
当地で「おでん」と言えば、甘味噌味のこれ。
この「おでん」、つまり「甘味噌味のこれ」を、上京した後、買おうとした私は、「えーっ?! こ、これがおでんーっ?!? 」と、茫然自失。
上京者によくある「食のカルチャー・ショック」です。
桜餅が小麦粉だった!、というショックの次の次くらいの「食のカルチャー・ショック」でした。
コンビニのレジ周辺は鬼門で、「甘味噌味で串刺しでそのままかぶりつくおでん」では絶対ない「各社がその味を競い合っているらしい自慢の出し汁の中で、いつ行ってみてもやっぱり煮込み続けているらしいおでん」の執拗な臭い…いえ、香りに燻され(?)、わんに入れて箸で食すというお上品なスタイルになんか卑屈になり、最早、箸が伸びませんでした。(箸ではなくて串で食べていたとはいえ…)
「海辺のおでん」は、ウィキペディアを読んでみますと、「串おでん」とか「煮込み田楽」とか、そういうジャンルに入るのか、とも思います。
「煮込み田楽」は、出汁ではなく単なるお湯で煮ているそうで、そう言われてみるとそーだったかもー。
ともかくも、今でも海にもしあれば、お勧めいたします。
特に溺れがちな方にとっては、塩味のおむすびより絶対おいしいはず!
いえ、勿論、溺れないのに越したことはありませんが。
聞くところによると、プールで売っていることもあるそうです。
何故にプールで……?
海に似ているからでしょうか。
プールには一度しか行ったことがありませんが、全然泳げませんでした。海では「バック」とか結構得意だったのに。
そう言えば、プールでしか泳いだことがないという人と海に行ったら、その人は泳げませんでした。「こ、こわい・・・、波がある・・・」とかで。
(え ? このブーツは何 ? こちら、結び昆布さまでございまーす)
おでんは、その後、ジャンルを問わずほとんど食べておりません。
年とともに塩分への恐怖が芽生えてくるのです。
厚労省も、年とともに(5年ごとですが)塩分摂取の目標量を執拗に下げてきます。
2020年度からの目標は、18歳以上で、男性なら7.5g未満、女性は6.5g未満。
無、無理だ~~…。
で、おでんと言えば「練り製品」……。塩分、多そうです。
「味噌」だって……、多そうです。
いっぽう、「ダイエットによい」とか「体によい」とか、おでんは昨今、見事に株を上げているのだとか。
全然知りませんでした。
大丈夫なのでしょうか、塩分は……。
おでんのサイトをチェックしてみました。
まずはこのブログの初回『とうふ そうめん風』でお馴染みの「紀文」。
実を申しますと、『とうふ そうめん風』のメーカーが紀文と知った当初、「紀文→練り製品→塩分 !! 」というイメージ炸裂で、かなり引いたのですが、『そうめん風』の食塩相当量は2.4gでした。
「2.4g」と言っても、「麺」自体に塩分はほとんどなく、つまりこの「2.4g」は、麺つゆさえ減らせばどこまでもゼロに近づきます。
いっぽうおでんには、この塩分優等生のとうふだって大根だって入っていますが、重さで勝つのはどうあっても練り製品。
「練り製品=塩分」で「きゃあああ」と炸裂してしまうタイプの人間を・・・・・・、そこへ加えて、実は内心「ひょっとして食べたいかもー、おでん・・・・・・」などとぐずっていたりもする困ったやつを・・・・・・、メーカーの方々は少しでも受け入れて下さるのでしょうか。
いえ、人間がこの炸裂タイプだけであればまだいいのですが、「出汁」だ「生姜だ」と家族が幾ら減塩への工夫を重ねた調理をしてみたってとにかく醤油やソースをかける人がいるように、やっぱり塩は旨い。
特に、塩味大好きな方が実は野菜とか納豆とか、塩分を排出してくれるカリウムや食物繊維がいっぱいのアイテムを同時にがっつり摂っていたりすると、たかがおでんの塩分なんて全然平気。
旨いか旨くないか、それのみです。
そもそも昨今のおでんって、塩分がどうのという前に、その中身の栄養状況はどんな風なのでしょう。
おでんは、いまっ !?!
で、「紀文」に戻ります。
おでんの老舗です。
サイトはさすがにはんぺん…いえ、はんぱではなく、
おでんこ盛り…いえ、てんこ盛りでした…。
意気込みのほどを感じます。
ま、負けそうです。
まず「教室」!
「〔おでん〕教室」があり「〔練りもの〕教室」があり、各々「基礎、生活、歴史、文化、地理、データ」があり、ここまで来ると最後は「試験」かっ !?!
・・・と、時節柄、怖気を振るってしまうのですが、検定試験のページはありませんでした。
でも「教室」は、
「〔正月〕教室」、「〔鍋料理〕教室」、「紀文ペディア(年表・用語集)」と、あと3クラスもあります。
気力さえあれば、勉強ができます。
何しろ総タイトルが「紀文アカデミー」です。
となれば、いっそ「夏休みの自由研究」のテーマにどうでしょう、お宅に小学生のお子さんがいらしたりする場合。
特に「〔おでん〕教室の「おでんの栄養」のページと、
「〔練りもの〕教室」の「練りものの塩分と高血圧症」のページとをしっかりと読み込んでもらい、
お宅のおでんについて、考察を加え、問題点を発見し分析し改善策のプレゼンにまで遂に到達してもらえれば、もう一石二鳥!
〈考察例(部分)〉
「たんぱく質が豊富でローカロリー。塩分も少ないんだ。体にいいんだぞー」
お父さんはそう言って、おでんをもりもり食べます。
餅入り巾着は1人で全部食べちゃうし、ちくわぶも大好き。
「おでんのおかずは、ご飯。おかずはたっぷり摂らなくては」
と、ご飯もたっぷり食べます。
塩分はいいけど、糖質が多すぎると思います。
この「夏休みの自由研究」は、今ではおでんはフルシーズン化しつつあるとはいえ、夏のテーマとしてユニークですので、きっと耳目を集めます。
「目の付け所がいいね」とか言ってもらえるかも。
ーーという冗談はさておき、「練り製品=塩分」で「きゃあああ」であったわたくしも、アカデミーにて勉強させて頂きまして、
「へーっ、案外と少ないんだ、塩分」(勿論、食べ過ぎなければ)、
「そーかー、脂質も少ないのね-」(揚げてあるものでなければ)、
「ミネラルとか豊富なんだー」(こんにゃくには、あまり・・・。食物繊維は摂れますが)
と、すっかり洗脳(?)されました。
因みに「ちくわぶ」は、「練りもの」・・・と言う前に「粉もの」です。
小麦粉です。
つい最近知りました。
ほとんど食べたことがなくて。
続いて「一正蒲鉾」へ。
こちらはストレートに「いちまさのおいしい減塩」というページを設けています。
塩分を30%~50%カットした商品が並び、おでん関連ではそのほとんどが『JSH減塩食品アワード』金賞受賞!(←そんなアワードがあったことを初めて知りました)
袋入りの「80kcalおでん」もあります。
こちらは減塩商品ではありませんが、「7種8個の具入り」と、具の数だけは・・・・・・、いえ「具の数」はっ、本格的です。
低カロおでんであれば、コンビニおでんのパイオニア、セブン-イレブンにだって、もっとすごい「低カロリーセット73kcal」がありますが、この「73kcal」とは具のみのカロリー。
いちまさの「80kcalおでん」は、スープを含めて80kcalです。
おまけにその具が振るっています。
玉子2個入り!
「LDLコレステロール値が高いっ!」と毎度、医者からうるさく言われている貴方、ご安心下さい。
玉子は2個とも「うずら」です。
うずらたまごは可食部1個が10g前後。
鶏卵であれば50g前後。
10gのうずら2個であればコレステロールは94mg。
50gの鶏卵1個であれば210mg。
「お、おでんなんて……、
あの出汁のしみた旨そうな玉子が食べられないおでんなんて……、嫌いだああああ」
と、泣く泣くおでんに背を向けていた方であっても、これならきっと大丈夫です。
その上うずらは、ビタミンB12というこの不足しがちなビタミンについて、卵界断トツトップの含有量を誇り、2個食べれば「推奨量2.4㎍(1日当たり)」の4割をクリアーできます。
ちょっと食指が動きます。
何しろ80kcalです。
5個入りの、あの小さな「薄皮つぶあんぱん」が…、好きなんですけど1個127kcal。
おでんのほうがたんぱく質だって多いし、糖質だって圧倒的に少ないし、何しろ80kcalですし、おやつに欲しいっ!
欲しいのに、なんで食塩相当量が3.1gも。
3.1gは、おでんとしては超・少ない数値なのですが、薄皮つぶあんならほんの0.09gです。
さーあっ、少ない塩分の薄皮粒あんをとるのか、低糖・低カロのおでんをとるのか !?!
おでんです。
スープさえ残せば、塩分も糖質もそしてカロリーも、控えることが可能です。
但し問題が一つ。
価格です。
403円(税抜)!
サイトにそう書いてありました。
+8%の435円も払っておいて、捨てられますか、このスープ。
(ところで一正蒲鉾のサイトでは、「濃い旨おでん」も「玉子入りおでん6種6個」も「80kcalおでん」も、レトルトのおでんはみんな税抜403円の平等価格となっています)
因みにセブン-イレブンの「低カロリーセット73kcal」は340円。税込367円です。
こちらの工夫は堂々の「たまご無し!」。
何しろセブン-イレブンが誇る「味しみたまご」は1個81kcalです。
この栄養満点のたまごを断念した結果、野菜がんもが入りました。
これで食物繊維の数値がアップ。
栄養満点のたまごは、食物繊維とビタミンCだけは含んでいなくて0点で、「満点」ではなかったのです。
でも、がんもなら大歓迎。
好きです、がんも。
……と、あくまで捨てがたい「73kcal !」なのですが、こちらは袋入りタイプではなく、すぐ食べるという方向け。
オフィスではきっと便利です。
とはいえ「低カロリーセット73kcal」も「80kcalおでん」も、お値段はお高めです。
PB商品のような、よくある「フツー」の袋入りレトルトおでんであれば、200円前後。
2個抱き合わせ…というか、ビニールテープできっちり緊縛状態の2個セット、スーパーではバンドルと呼ぶらしいそれは、バーゲン価格になることもしばしば。
このブログの次のブログに「フツー」のものからちょっとだけ上のものまで、幾つか表にしj掲載致しましたのでご参照下さい。
で、ご参照頂けますと一目瞭然かと思いますが、おでんって、嬉しいことに、1人分レトルトであれば、フツー品でもカロリーはそんなに高くない!
・・・・・・ということを、実はこの程、初めて知った私です。
さて、各サイトでのおでん情報取得に関して、ですが…、
私見ですが、「一正」では、「お楽しみ情報」というタイトルのもと、そこは一正蒲鉾ですからまずは「かまぼこの知識」、そして「おでん情報」と、基本のところはおさえていますので、「忙しいっ !」という方は「一正」のサイトへ。
私見ですが、「もっと知りたいっ!」「もっと作りたいっ!」という方は、「紀文」のサイトへ。
レシピも、これでもかっ、と豊富です。
あ、紀文にも「塩分カットシリーズ」があり、25%~35%塩分カットの「蒲鉾、はんぺん、ちくわ、さつま揚」が。
というわけで、無事洗脳(?)されました上に、
「おでんって昔より、ずっと塩気は減ってるよー」と、知人からもそう教えてもらい、この程さっさと再開してしまいました、おでん。
なんか・・・、すみません。(謝るのも、なんか変ですが・・・)
「低カロリー」と言われるとすぐなびくたちなんです。
勿論、選ぶのはレトルト。
便利そうで丈夫そうで、袋の裏には必ず「栄養成分表示」が載っています。
まずはコンビニで1袋。
おいしい。・・・・・・というか、悪くない。
スーパーで1袋。
おいしい。・・・・・・というか、悪くない。
ネットスーパーで「バンドル」(←2袋をまとめてあるお得な商品)。
おいしい。・・・・・・というか、悪くない。
いえ、悪くない・・・・・・というか、ちゃんと、おいしいのです。
どれが一番おいしかったか、というと、どれもおいしい。
「出し汁を絶対残す」のが要因であるのかもしれませんが、私にとっては、「どれでもOK」なのでした。
その差を実感するには、3品並べて食べ比べるのが一番です。
でもそれは・・・・・・、腹に応えます。
とか言う前に、そもそも私は味覚が鈍い!
こうなったら、やはり「あの方」に御登場を願うしかありません。
知人の「おじ様」です。
何かと一家言、お持ちです。
高めの血圧、最近多めの糖質摂取量、先日は「中性脂肪が多すぎる」とまで言われてしまったそうで、問題も、何かとお持ちです。
レトルトおでんを食べて頂きました。
穴あきスプーンのようなものはお持ちではないので、
「最後まで箸で食べて下さいね」
と、しつこくお願いしておきました。
(容器を手に持って、最後まで飲み干してしまうのであれば意味ないのですが)
(☝ あると便利な「 穴あきレードル」の小さいの )
味 総評: おいしい。 が、「酒のつまみの一品」か「おかず」、という位置付け。
具 : どの商品も違いは無い。 柔らかすぎる。 一口サイズで、量が物足りない。
出汁 : パッケージに記載されている「地方の特徴を生かした味」等、出汁には違いがあり、違いはわかる。塩分濃度はどれもほとんど同じ。
その他 : 屋台おでんの風情が懐かしい。1970~1980年頃。赤提灯と冷たい風と熱燗二級酒。無名時代の某有名人や無名の文学者や酔っ払いが屋台からはみ出していた。
・・・・・・とのことです。
深いです。
出し汁も、しっかり飲んで下さったようです。
お礼に納豆など、差し上げたいと思っております。
カリウムも水溶性食物繊維も豊富で、塩分を摂り過ぎてしまう方に絶対おすすめです。
決して醤油はかけずに食べて下さいね。
よろしく、納豆ーー !!
さてレトルトおでんについて、「深い」おじ様と「鈍い」わたくしとの意見をまとめてみました。
レトルトおでんは、おいしい。
というか「外れ」は無い。
具に差は無く、出汁に差はあるが、出汁には塩分が・・・・・・。
ともあれ、お勧めできます。
野菜を一緒に摂れば、ますますお勧めできます。
おでんをおかずにするのであれば、ご飯には納豆を。
よろしく、納豆ーー !!
ところで、防災用のローリングストックとしてもおすすめです。
何しろ丈夫で長持ち。
「ロングライフ商品です」とはっきり謳っているものとそうではないものとがありますが、レトルトですから簡単にはいたみません。
私が購入したものはすべて、賞味期限が購入日からあと5ヶ月強でした。
ライフライン途絶という重大事であっても、レトルトおでんは強力です。
「そのままでもお召しあがりになれます」とはっきり謳っているものとそうではないものとがありますが、加熱済みのレトルトであれば大丈夫なはず。
気になる方は「そのままでもお召し上がりになれます」等、はっきり謳っているものをご購入下さい。
因みに一正蒲鉾では、Q&Aのページで、「そのまま食べることができるのか」という点を含め、調理済おでんについて、「賞味期限」「保管場所」等々各種の質問に回答しています。
あ、そうそう、レトルトおでんって、ついでに水まで備蓄できます。
味付きの塩水とはいえ、1袋に200cc以上の出し汁が。
この安全な塩水は、季節によっては飲めば美味しく、場合によっては味の足りない白がゆにかけるとか、結構あれこれと使えます。
超・非常時には貴重です。
注意事項が1つ。
どの袋にも記載済みとなっていますが、「電子レンジでの加熱は、玉子が破裂するおそれがあり危険ですのでお避けください。」。
うずらであっても危険です。
私は、玉子抜きで容器に入れ、電子レンジで加熱し、終わったらすぐにその玉子を奥深く押し込む、という方法を採っております。(←このやり方が、定番かも)
裏技も色々あるようですが、ある方法をサイト上に掲載していたものの、その後、削除したメーカーもあり、玉子はやはり、抜いておくのに越したことはありません。
味は既によく染みていますし、あとで入れればよいだけの話です。
しっかりと底のほうに沈めておいて一番最後に「お宝」として食べれば、ちゃんと温まっていますし~。
(蛇足:セブン-イレブンのおでん発売開始年はいつなのでしょう。ウィキペディアが1979年、紀文の〔おでん〕教室が1979年、少し前に読んだ某新聞記事では1977年。いっぽうセブン-イレブンには1977年も1979年も。
不思議でした。が、わかりました!一部の店舗で開始したのが1977年、本格展開が1979年だったのです!ブログを書いたおかげで不肖「スタッフ4番」、また無駄な知・・・、いえっ、立派に「知識」が付きましたーっ 。.(´ ▽`).。)
(「簡単!栄養 and カロリー計算」 スタッフ 4番)
「『やっぱり・もっと・食べたい・わたし』 その4 「『やっぱり食べたい!おでん !! 』の巻」の付録の「『レトルトおでんの表』の巻」はこちら↓
http://eiyoukeisan.seesaa.net/article/474259970.html
●簡単!栄養andカロリー計算
(「グラムのわかる写真館『おでん』」のページもご覧ください)
https://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/zryouri/oden.html
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