(こ…これは何?! 絵が下手くそで、こ…これではよくわかりません…)
日本は菓子パン大国です。
ガラパゴス的に進化を続け、他の追随を許しません。
筆頭はあんパンで、あんの充実・増量ぶりには目を見張るものがあり、でも安くてしょぼそうなのだって充分おいしく、その上アンパンマンは弱きを救う!
筆頭はあんパンで、あんの充実・増量ぶりには目を見張るものがあり、でも安くてしょぼそうなのだって充分おいしく、その上アンパンマンは弱きを救う!
これこそ「鼻高」「優越」「スゴイデスネーッッ」!
我々は胸を張れます。
我々は胸を張れます。
が、日本が誇るこのあんパンに対し、完全・逆張りの対抗馬となり得るパンが太平洋の向こうに、これまたガラパゴス的に、存在していたのです。
その名も「猿パンケーキ」。
本名は「モンキーブレッドケーキ」とか「モンキーブレッド」とか。
「猿パン」も「あんパン」も、ガラパゴスキー同士ですから、お互いの存在など知ろうはずもありません。
本名は「モンキーブレッドケーキ」とか「モンキーブレッド」とか。
「猿パン」も「あんパン」も、ガラパゴスキー同士ですから、お互いの存在など知ろうはずもありません。
この「猿パン」こと「モンキーブレッド」は、かの太……ではなくて「大」国アメリカがその太っ腹ぶりを存分に発揮し、バターと砂糖とを思いっきり使い、すばらしく大雑把に簡単に焼き上げてしまうふわふわでべたべたで幸せで、「罪深い」とか「悪魔的」とか「一度食べたらもう逃げられない」とか、アメリカ国内でのみ大絶賛されている「THE 菓子パンU.S.A.」。
人間の本能を直撃する、潔く、見事な一品であります。
皆様よくご存じのように、今も昔も体はエネルギーを求めます。
エネルギー源といえば、5つある味覚「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」のうちの「甘味」。
エネルギー源といえば、5つある味覚「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」のうちの「甘味」。
それは「太古の昔」から、糖質をゲットできれば生き延びることができたわけですから、人体には、血糖値を上げるほうのホルモンならちゃーんと幾つかあります。
いっぽう下げるほうのホルモンは、「太古の昔」の当然として、人体としては血糖値を下げる必要なんて別に無いけどまぁ一応……、という感じで1個だけ。
いっぽう下げるほうのホルモンは、「太古の昔」の当然として、人体としては血糖値を下げる必要なんて別に無いけどまぁ一応……、という感じで1個だけ。
とはいえ、脂質と糖質の直球勝負とも言えるモンキーブレッドが、細かく細かく築き上げてきたそれこそ変化球の宝庫のような日本の「菓子パン」ワールドの対抗馬たり得る!、などと一体どうして言えるのか。
実はモンキーブレッドは、基本的に家庭料理なのです。
おばあちゃんが作ってくれたとか、休日の朝にお父さんが作ってくれたとか、子供達みんなでお母さんのお手伝いをして作ったとか、感謝祭の日に、とか、クリスマスの朝とか、盆とか正月とか……、家庭ごとのヒストリーが、ストーリーがあります。
おばあちゃんが作ってくれたとか、休日の朝にお父さんが作ってくれたとか、子供達みんなでお母さんのお手伝いをして作ったとか、感謝祭の日に、とか、クリスマスの朝とか、盆とか正月とか……、家庭ごとのヒストリーが、ストーリーがあります。
そしてモンキーブレッドは、大きくなった子供達が久し振りに故郷の実家に集まった時に、みんなで食べる「我が家のみんなの味」。
キラーコンテンツです。
子供達の伴侶の家族に子供達の子供達も加わって、「甘さ」にみんなで「ほっこり」すれば、80歳でも5歳でも、一族郎党みんなの「絆」が深まります。
ポイントはまだあります。
この猿パンことモンキーブレッドは、大きな型を使って一度にたくさん作ります。
さぁ出来上がったら、大人も子供も、お猿さんのように、みんなでちぎって手で食べるのです!
この猿パンことモンキーブレッドは、大きな型を使って一度にたくさん作ります。
さぁ出来上がったら、大人も子供も、お猿さんのように、みんなでちぎって手で食べるのです!
べとべとの指を、つい、なめてしまった教師の彼は、同じようなことをしていた子供時代を思い出してしまって、ちょっと込み上げるものが……。
あぁ、カロリーも糖質も飽和脂肪酸も、子供と大人の基礎代謝量の差も、何も知らず何も気にせず楽しく食事ができたあの頃。
あぁ本当は、ずっと食べたかったこの「甘さ」。
あぁ本当は、ずっと食べたかったこの「甘さ」。
大人も子供もみんなでちぎってみんなで指をなめ、甘くて嬉しくて、否が応にもみんなの心は一つになります。
モンキーブレッドは「みんなの幸せのレシピ」なのです。
モンキーブレッドは「みんなの幸せのレシピ」なのです。
レシピは、検索してみることをお勧めします。
豆乳を使うとかカロリーハーフのバターにするとか、PC(ポリティカル・コレクトネス:政治的に正しい表現)ならぬDC(?ダイエタリー・コレクトネス:栄養的に正しい食事?)を狙う向きもあるようですが、所詮、それは悪あがき。それって必ず、味で負けます。
……というわけで、ネット上にある王道系のレシピをざっと、テキトーに、というか一応テキドにまとめてみますと、ま、こんな感じでしょーかー ☟。
〔用意するもの〕
• 25cm(10インチ)、12カップの大きなバント・パン
• 25cm(10インチ)、12カップの大きなバント・パン
(Bundt Pan : 底の中心部が筒型に盛り上がっているケーキ型。クグロフ型、クーゲルホッフ型に似ています)
• 計量カップ、大さじ、小さじ
(アメリカの計量カップ「1カップ」は8オンス〈8 ounce、8 o.z.〉。日本の「1カップ(200ml)+大さじ3+小さじ1」~「1カップ+大さじ3」~「1カップ+大さじ2+小さじ1」。
英語圏のヤードポンド法は非常に難解で、オンスには、体積の「液量オンス」と質量の「常用オンス」とがあります。計量カップの「8液量オンス」は、米国では「約237ml」とされているようですが、計量カップでは、アバウトに「約250ml」と表示しているものが多いようです。
大さじ〈tabelspoon , tbsp.)、小さじ(teaspoon , tsp.)は、アメリカでも約15mlと約10ml。日米で、ほとんど同じです)
英語圏のヤードポンド法は非常に難解で、オンスには、体積の「液量オンス」と質量の「常用オンス」とがあります。計量カップの「8液量オンス」は、米国では「約237ml」とされているようですが、計量カップでは、アバウトに「約250ml」と表示しているものが多いようです。
大さじ〈tabelspoon , tbsp.)、小さじ(teaspoon , tsp.)は、アメリカでも約15mlと約10ml。日米で、ほとんど同じです)
• 大きなジップロック(…のような袋)
• キャラメルソースを作る小鍋(電子レンジ対応のボウルでも)
• キャラメルソースを作る小鍋(電子レンジ対応のボウルでも)
〔材料 〕(「お皿」で言うと、一応、12皿分。但し、みんなで指でちぎり取って食べるので、何人分になるのかは不明。結果的に、そこに集まった人数分となります)
• 缶入りのバターミルク・ビスケット生地 細めの8オンス缶を3本(8オンス缶が無ければ、 12オンス缶を2本)
(buttermilk biscuit dough。
アメリカでしか手に入らない時短食材で、色々な生地があり、パンやビスケット等を簡単に焼けます。パン生地よりも、バターがたっぷり入っているビスケット生地がお勧め)
アメリカでしか手に入らない時短食材で、色々な生地があり、パンやビスケット等を簡単に焼けます。パン生地よりも、バターがたっぷり入っているビスケット生地がお勧め)
• グラニュー糖 1カップ(上白糖でも可)
(米国の「8オンス・250ml」の計量カップで、1カップ)
• ブラウンシュガー 1/2カップ~1カップくらい
(米国の「8オンス・250ml」の計量カップで、1/2~1カップ)
• 無塩バター 2本(1カップ)
及び、バント型にたっぷり塗っておく分のバターも
(米国の「8オンス・250ml」の計量カップで、1カップ。
米国ではバターは2本入りで販売されていて、2本で丁度「米国の1カップ」。225gになります)
米国ではバターは2本入りで販売されていて、2本で丁度「米国の1カップ」。225gになります)
• シナモン 小さじ2
• お好みで、ペカン 100g~150gくらい
(ビスケット生地を作るところから始める方、ペカンも入れる方は、例えばこのサイトをご参照下さい。
ずっと丁寧な作り方になっていて、こちらは16人分)
https://toriavey.com/wprm_print/45241
(ビスケット生地を作るところから始める方、ペカンも入れる方は、例えばこのサイトをご参照下さい。
ずっと丁寧な作り方になっていて、こちらは16人分)
https://toriavey.com/wprm_print/45241
〔作り始める前に、まずは『缶入りのビスケット生地』について〕
(缶はこんな感じ ☝ 相変わらず下手くそな絵ですが…)
• 紙缶の中に「あとは焼くだけ」のビスケット生地が、円筒形になって、34gのビスケットなら5個分とか10個分とか58gの大きめのなら8個分とか、ぴたっと入っているという、これまたガラパゴスキーな商品で、アメリカにしか存在しません。
• 「要・冷蔵」で「禁・冷凍」ですので、長期保存は無理。
• スライスしてある生地を、個数分のカップに入れてオーブンで焼けば、ビスケットが出来上がります。
• が、ここでびっくり!こ、これってマフィン?それともスコーン??
• 実は、ウィキペディアによれば、アメリカのビスケットは見た目が「スコーン」、中身もほとんど「スコーン」。日欧にある、そして世界中にある「ビスケット」については、まとめて「クッキー」と呼ぶそうです。
(『マリー・ビスケット』は『マリー・クッキー』になっているのでしょうか??)
• 「要・冷蔵」で「禁・冷凍」ですので、長期保存は無理。
• スライスしてある生地を、個数分のカップに入れてオーブンで焼けば、ビスケットが出来上がります。
• が、ここでびっくり!こ、これってマフィン?それともスコーン??
• 実は、ウィキペディアによれば、アメリカのビスケットは見た目が「スコーン」、中身もほとんど「スコーン」。日欧にある、そして世界中にある「ビスケット」については、まとめて「クッキー」と呼ぶそうです。
(『マリー・ビスケット』は『マリー・クッキー』になっているのでしょうか??)
〔作り方〕
1. ケーキ型に、よ~~っくバターを塗っておく。
オーブンは暖めておく。180℃前後。(華氏では347~375°F)
(ペカンは型の底に敷く)
オーブンは暖めておく。180℃前後。(華氏では347~375°F)
(ペカンは型の底に敷く)
2. ビスケット生地をすべて4等分にカット。(←「いちょう切り」のようになります)
太めのビスケット缶の場合は、6等分くらいに。
(ビスケット缶は金属部分が上下のみの、実は紙缶ですので、外側の紙をびりびりと破り、内側の厚紙を斜めにひんむけばOK)
太めのビスケット缶の場合は、6等分くらいに。
(ビスケット缶は金属部分が上下のみの、実は紙缶ですので、外側の紙をびりびりと破り、内側の厚紙を斜めにひんむけばOK)
3. 砂糖1カップとシナモン小さじ2とをジップロックに入れ、袋をロックしてからよくまぜ、カットしたビスケットの一部を加え、再びロックして、軽く振りながら全体を混ぜていく。
(ビスケット生地は、「砂糖+シナモン」がよく行き渡るよう、何回かに分けて袋に入れる)
4. 茶色になったビスケット生地をバント型に並べる。
5. キャラメルソースを作る。ジップロックの中に残った「砂糖+シナモン」の全部と、バター1カップ、ブラウンシュガー1/2カップ(1カップくらいでも可)を小鍋に入れて湯煎し、バターがよく溶けたら、型の中のビスケットにゆっくりと、まんべんなく掛けていく。
(ソースは、電子レンジで作ることもできます)
(ソースは、電子レンジで作ることもできます)
6. オーブンに入れ、180℃くらいで30~40分。最上部が金茶色になれば出来上がり。
5分冷まして取り出し、大きな皿を上に載せてひっくり返しまーす。
5分冷まして取り出し、大きな皿を上に載せてひっくり返しまーす。
「できたて」の「あつあつ」が一番おいいしので、すぐにみんなでちぎって食べる!
(きっとソースがこぼれるので、大きなバットやトレイを用意しておき、その上で引っ繰り返すのがお勧めです)
(きっとソースがこぼれるので、大きなバットやトレイを用意しておき、その上で引っ繰り返すのがお勧めです)
(この絵よりは美味しそうに出来上がりますので安心して下さい)
〔まとめ〕
名前 | モンキーブレッド(Monkey Bread) |
存在地 | U.S.A. (ハンガリー起源) |
特徴 | 「高カロリー、高脂質、高糖質」なので、とってもおいしい |
タイプ | 菓子パン ペストリー |
材料 | 小麦粉、砂糖(グラニュー糖、上白糖、ブラウンシュガー、黒砂糖 等々)、バター |
カロリー | ?(ネット上では、一応の一人分が260kcalとか、299kcalとか、352kcalとか、441kcalとか、多々あり)←この程度で「ごちそーさま」となれば、よいのですが… |
コース | 朝食(クリスマスの朝食やホームカミングパーティー等パーティーにも) |
おすすめポイント (Recommended Points) | |
場所(Place) | みんなが集まれる場所 |
機会(Occasion) | 地球最後の日 |
モットー(Motto) | みんなで食べれば怖くない |
BGM | 『モンキーズのテーマ』 |
「地球最後の日」の「破れかぶれパーティー」には、絶対これ!(「最後の日」が結局来なかったらどーしてくれるんだっ、という懸念もありますが……)
※注意(Caution) | 小麦アレルギーの方は諦めて下さい |
(「簡単!栄養 and カロリー計算」スタッフ 「R」)
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