「最近、ビスケットって、食べました??」(その2)

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ビスケットはフランス語で「ビスキュイ」と言うそうです。
ご家庭でビスケットを焼いてみて、失敗してしまった時など、
「今日はビスキュイ焼いてみたのよ」

これが、思いの外、おいしかったりすると、
「またビスキュイ焼いて!」なんてことになりかねませんが、ビスケットが焼けたら「ビスケット」、ビスケットもどきになってしまったら「ビスキュイ」と、2語を使い分ければよいだけの話です。

こと「食」に関しては、どこのご家庭にも独特のものがあります。
それは将来、家族のきずなとして、鉄板の伝説となるのです。
「えっ、みんな納豆に砂糖かけないのっ?!」
とか、
「えっ、焦げて黒いのを『ビスキュイ』って言うんじゃないのっ?!」
とか。

いい話です。
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というわけで、ビスケットは「焼く」わけですが、ビスケットの箱や袋に「焼菓子」と書いてあることはまずありません。
ビスケットは、その一般的名称があくまで「ビスケット」なのです。

例によって、生まれて初めて調べてみましたところ、そもそもビスケットは、なんと、クッキーもクラッカーも、勿論「ギンビスの『アスパラガス』」も「日清シスコの『ココナッツサブレ』」も、そしてプレッツェルから果てはパイまでをも包括している大グループ「ビスケット類」の、文字通りのトップでいらしたのでした!
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日本におけるこの大ビスケットワールドを支えるのが『公正競争規約』です。
『規約』といっても、実は業界ごとの自主ルールなのですが、消費者庁と公正取引委員会とが『公正競争規約』として認定し、各業界ごとの自主規制機関である公正取引協議会が運用を担い、ビスケット業界においては、「一般社団法人 全国ビスケット協会」が「全国ビスケット公正取引協議会」を兼ねています。

ということを、調べてみて初めて知りましたが、な、難解です………。

『公正競争規約』は、その業界にとってきっと、あるのに越したことはないのであろうと思われますが、自主ルールですし、
『規約』ともなれば微に入り細を穿つ(←うがつ)超・細かいものとならざるを得ないのでは、とも思われますし、
「それでオリジナリティーが出せるかああっっ!!」とか、
「我々のイノベーションをどうコマーシャライズするんだああっっ!!」(←?)とか考えて加入をためらうケースもあるのかも知れませんし、
自家製のパンやビスケット類がとってもおいしい近所のあのお店はきっと未加入でしょうし、
未加入であれば「不『公正』」となる、というわけではないみたいですし、
もともと食品については、日本には法律がどっさりありますし、
食品の表示についてなら、「名称」から「製造者」まで、「栄養成分表示」に「アレルギー表示」etc.に加えて、その表示位置や文字の大きさに至るまでをも規定した『食品表示法』がありますので大丈夫ですし、
『食品表示法』に加えて、その上『公正競争規約』もある、となれば、ビスケットグループは、もーぉますます大丈夫、ということであるのかも知れません。

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因みに、「菓子類等」という分類で『公正競争規約』を設定しているのは、「観光土産品」「はちみつ類」「ビスケット類」「チョコレート類」「チョコレート利用食品」「ローヤルゼリー」「チューインガム」の7業種で、「アイスクリーム類 及び氷菓」も、「乳製品等」という分類ですが、この規約を設定しています。
ざっくり言うと、ビスケットとチョコレートとガムとアイス。
オール片仮名系で、和菓子はありません。

ところで規約には、「表示」に関するものと「景品」に関するものとがあります。
気になるのは「表示」のほう。
そこにいったい何が書かれているのか、というと、2018年7月現在、こうなっています。 ☟

『 ビスケット類の表示に関する公正競争規約及び同施行規則 』
【第2条 この規約で「ビスケット類」とは、ビスケット、クラッカー、カットパン及びパイ並びにこれらの加工品をいう。】
【第2条 2 この規約で「ビスケット」とは、小麦粉、糖類、食用油脂 及び食塩を原料とし、必要により澱粉、乳製品、卵製品、膨脹剤、食品添加物等の原材料を配合し、又は添加したものを 混合機、成型機 及びビスケットオーブンを使用して製造した食品をいう。】



「『カットパン』って何?」
「えっ?!アップルパイやミートパイもビスケット類なのっ?!」

というのは置いておいて、次に、
この『公正競争規約』の運用を担う「全国ビスケット公正取引協議会」である「一般社団法人 全国ビスケット協会
のサイトを覗いてみましたところ、こちらはぐっとわかりやすくなっていて、『ビスケット博士 Q&A』というクイズページも。
ついのせられて、忘れた頃にまたトライしてしまう私は、必ず2問、間違えます。

それはともかく、サイト内の
ビスケットの仲間たち』というページを参照させて頂きますと、「ビスケット類」を総称として集うこの『仲間たち』は、以下のように、多士済々(←たしせいせい)

【ビスケットの仲間たち】
     ・ハードビスケット 
     ・ソフトビスケット(クッキー)
     ・クラッカー         
     ・乾パン、カットパン
     ・パイ(パフ)
     ・プレッツェル
     ・上記「仲間たち」の加工品


以上の「仲間たち」の皆様に関しまして、「『私が調べてみました結果』+『どーでもよい私見』」を以下に記述させて頂きました。

「ハードビスケット」
「ビスケット」と言われると頭に浮かぶ「表面に小さな穴がたくさん並んでいて、日本ではたいてい丸型の、あれ」です。
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小さな穴は、ビスケット内部で発生する気体を逃がすためのもので、「ハードビスケット」、つまり堅めのビスケットでは、このような穴をあらかじめ開けておかないと、ビスケットの表面がぼこぼこの焼き上がりとなってしまうそうです。
そのぼこぼこの焼き上がりとなった「ビスケットの雷おこし」のようなものは、例えばあの「割れせんべい」のように、商品化されているのでしょうか。
「ハード・ぼこぼこ・ビスケット」……、案外と、おいしかったりして……。

話はかなり飛びますが、「マンホール蓋」愛好家の方たちのおやつはきっとハードビスケット。
ハードビスケットの小穴は、いわば「ガス抜き用の穴」で、そう言えばマンホールの蓋にも「ガス抜き穴」付きのものがあります。

そもそも、オーソドックスなデザインの「マンホール蓋」はハードビスケット似。
この手の「マンホール蓋」を「ハードビスケット型」と呼ぶ……のかどーか、そこは定かではありませんが、うちの近所にもこの「ハードビスケット型」が設置されていまして、目撃してしまうと、やはりビスケットが想起されてしまうのです。
が、「マンホール蓋」という「ぶた」付きの名称のほうも、「マンホール・豚」とか、「豚」を想起させてくれますので、今のところ、「ビスケット買い」へと誘導されることはありません。

『 ソフトビスケット(クッキー)』
というわけで、「ビスケット類」の中の「ビスケット」、つまり……、

「小麦粉、糖類、食用油脂 及び食塩を原料とし、必要により澱粉、乳製品、卵製品、膨脹剤、食品添加物等の原材料を配合し、又は添加したものを混合機、成型機 及びビスケットオーブンを使用して製造した食品」

と『公正競争規約』が定義するこの「ビスケット」には、『ビスケットの仲間たち』の解説によりますと……、

「歯ごたえしっかり、針穴が特徴」であるハードビスケットと、

「口あたりがさっくり」であるソフトビスケットとがあり、

このソフトビスケットに関して、「クッキーもこれに含まれます。」となっています。

クッキーは「ソフト」な「ビスケット」であったのです。


実は、『ビスケット類の表示に関する公正競争規約』のポイントの一つがここにあります。
この規約は、何と言ってもまず、この「『口あたりがさっくり』であるクッキー」を愛する貴方のためにあり、貴方にとっての水戸黄門なのです。
というか、印籠なのです。
下記太文字にご注目ください。

『 ビスケット類の表示に関する公正競争規約及び同施行規則 』
【規約】
【第3条第1項(必要な表示事項)
    第1号(種類別名称)
       ア(ビスケット) 
 ビスケットのうち施行規則に定めるものにあっては、クッキーと表示することができる。】
【施行規則】
【第3条 規約第3条第1項第1号アに定めるクッキーとは、次に掲げるものをいう。
  (1)「手づくり風」の外観を有し、糖分、脂肪分の合計が重量百分比で40%以上のもので、嗜好に応じ、卵、乳製品、ナッツ、乾果、蜂蜜等により製品の特徴づけをおこなって風味よく焼きあげたもの
 (2)その他、全国ビスケット公正取引協議会の承認を得た場合 】


つまり、ビスケットのうち「クッキー」と名乗ることができるのは、
「ちょっと見『手づくり』というか『手づくり風』で、100gの製品であれば40g以上が『糖分+脂肪分』で、その上、卵とか乳製品とか etc. によりしっかりとアイデンティティーを主張していて、そもそも『風味よく』焼き上げてあるもの」のみ!
名称であったのです。

核心となるのが、このたっぷりの「糖分と脂肪分のコラボ」!
「ソフト」で「口あたりがさっくり」であるクッキーは、このたっぷりコラボがあってこそ。
そこへ加えて「風味」です。
「風味」とは、辞書によれば「上品な味わい」ですので、やはりクッキーはビスケット界のアッパークラス。
勿論、「糖分+脂肪分」が多ければカロリーもアップしますが、So what ? だから何?

アッパークラスは余裕しゃくしゃくで味を重視するのです。
クッキーとは、この余裕しゃくしゃくぶりがあってこそ!

グルメだわ……。

というわけで、特に「クッキー」に関しましては、名称欄をしっかりとご確認ください。
但し『公正競争規約 』に加入していないメーカーであれば、この『施行規則 第3条』に従う必要はないわけで、「名称欄」が「クッキー」であっても、
「えーっ、これがクッキー?! \(`o'゛;) 
という怒髪天を衝く製品もありえますし、逆に、オリジナリティーを存分に発揮したらもう「たっぷりコラボ」ではなくなっちゃったのに、
「えーっ、これがクッキー?! \(*T▽T*)/
という感涙の味になっちゃった「新・ローリング・トウェンティーズ(←1920年代の向こうを張る、来たるべき2020年代)」な製品だってあるかも。

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そもそもこの「ソフトビスケット」の世界は、それがクッキーであろうとなかろうと、侮れません。
特に、見た目は「クッキー」なのに、「いいえ、私は『ビスケット』!」と、箱の裏面で堂々と名乗りをあげる剛の者には要・注目。

「ビスケット類」における「ビスケット」、つまり「ハードビスケット」と「ソフトビスケット」の名称表示は「ビスケット」か「クッキー」かの二者択一であるらしく、「ソフトビスケット」という表示は見かけません。
となれば、『公正競争規約』がある以上、『規約』加盟の業者も『規約」を尊重する非加盟業者も、『規約』が定義するところの「クッキー」から少しでもずれているソフトなビスケットについて、単に「ビスケット」と表示することになります。

が、『規約』の第3条には「(2)」があり、「(2)その他、全国ビスケット公正取引協議会の承認を得た場合」

「~を得た場合」、「クッキー」へと昇格するのであれば、特に加盟業者においては、この「承認」を得る、という道を行くか、もしくは戦略として敢えて「ビスケット」で行くか、いや、それとも……、と、色々な手を打てそうです。
で、私見ですが、「クッキーではないソフトビスケット」って、とっても工夫の死骸…、いえ、工夫の「し甲斐」がありそうで、ひょっとすると創造性の宝庫となっている可能性が……。

……と、このジャンルをやたらとよいしょする私は、実は…… <(_ _)> 、
クッキーとか……、
苦手なんです……。
森永で言うと、『マリー』は好きなんですけど、『ムーライト』は無理……。
でも一番好きなのはー、森永で言うとー、ノンフライの『おっとっと』でー……。

<(_ _)>

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(続く)

(あぁ遂にっ、「糖や脂質の吸収を抑えるサプリ」をオーダーしてしまった「簡単!栄養 and カロリー計算」スタッフ 「R」)

●簡単!栄養andカロリー計算
https://www.eiyoukeisan.com/

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